あいてぃーとふぼふ

実録☆WP7アプリケーション開発!(第9話)

突然ですが、この連載もいよいよ最終回(打ち切り)!今回は、作成したWP7アプリケーションをAppHubの審査に申請して公開する手順を記載します。

AppHubの申請手順

AppHubに申請を依頼する手順は大きく5つに分類されます。各手順ごとに順を追ってみていきましょう!

手順1

アプリケーションの名前やバージョン情報の設定、およびXAPファイルのアップロードを実施します。現状では、まだ日本のマーケットプレイスが開設されていないため、「既定の言語」には”英語(インターナショナル)”を指定しておくとよいでしょう。「バージョン」には”0.1”など”1.0″未満の値を指定することも可能です。また「アプリケーションパッケージ」でアップロードするXAPファイルは、必ずReleaseビルドしたXAPファイルを指定します。

その他の「開発者メモ」や「テスターノート」、「技術的な例外適用を必要とする」といった項目は、特別なテスト手順がある場合やテスターさんと連絡を取りたい場合に利用するとよさそうです。ただし今回は、これらの項目にWP7アプリ(ゲーム)のプレイ方法などを一切記載しませんでした。にもかかわらず、審査の結果はバッチリOKでした!ストーリーをクリアしないと利用できないメニューとかもあったりしたのですが…、どうやらテスターさんが意外と何とかしてくれちゃっ たするみたいです。スゴク優秀です♪

手順2

アプリケーションの説明やカテゴリ、キーワードなどを指定します。気を付けるべきポイントは「詳細説明」の記載方法です。前述のとおり今回は”英語(インターナショナル)”なマーケットプレイスにアプリを公開するため、説明文は英語で記載する必要があります。ただし、今回のアプリでは日本人をメインターゲットとして利用していますので、日本語の説明文も併せて記載する必要があります。さらに、UIは日本語表記のみである旨を英語で記載する必要があります。この3つの条件を満たすことにより、英語なマーケットプレイスでも日本人向けのアプリを公開することが可能となります。その他の項目はよくわからないのでデフォルトのままにしましたが、問題なく審査を通過することができました。

手順3

各種画像をアップロードします。まずはマーケットプレイス用の画像を「173×173」「99×99」「200×200」のスリーサイズで指定します。この際に指定する画像は、3つとも同一の絵柄とし、かつXAPファイル内の画像「ApplicationIcon」や「Background」と酷似した内容とする必要があります。「背景の画像」はオプションですが、アプリケーションがピックアップされた際にマーケットプレイスのトップ画面で利用する背景画像を「1000×800」で指定します。「スクリーンショット」には、文字通りアプリケーションのスクリーンショットを「480×800」で最大8枚まで指定することが可能です。なお本手順で指定する画像は、すべて透明色を利用していないPNG画像を指定する必要がありますので注意してください!

手順4

試供版の有無や金額などを指定します。今回ぼアプリは無償としますので、「アプリケーションの価格」には”$0.00”を指定します。なお、アプリを有料とする場合は口座の情報やらなんやらをあらかじめ海外のマイクロソフトに提出しておく必要があるようです。これは非常に面倒くさそうですので、有料なアプリを公開するのは日本のマーケットプレイスが開設されてからでも遅くはないんじゃないかな~と思います。

手順5

最後に「申請して認定を依頼」ボタンを押下すれば作業が完了します。お疲れ様でした~♪

なお、申請完了後に任意のタイミングでアプリを公開したい場合は「認定をパスした後~」にチェックを入れればOKです。ただしその場合は、公開を指示してからアプリケーションが公開されるまでに1日近くかかる場合もありますのでご注意ください。

審査期間はどのくらい?

今回作成したWP7アプリの場合、審査期間にはおよそ3日を要しました。ただし、審査期間中は一日ごとに「変更済み」の日付が更新されるようですので、審査プロセスがきちんと実施されていることを認識することが可能です。入試の結果発表を待つ学生たちのような気分で、ジ~ッと審査結果を待ちましょう。

ホントは全12話の予定でした…

じつはこの連載…、本当は全12話の予定でした。当初の予定では、10話でAppHubの申請が却下されたときの内容を公開し、11話でアプリの修正とAppHubへの再申請を実施、そして12話でアプリ公開&大団円!となるハズでした。…でしたのですが、8話でクソマジメに審査規約を読み込んでしまったせいか、なんとAppHubの審査に一発で通ってしまいました。べ、べつにうれしくなんかないんだからねッξ〃Д〃)ξ

…ということで総括!

今回作成したアプリケーション「MetroGnome」では、コンセプトの立案から実装完了までに約2週間、審査期間をあわせても実に3週間足らず(しかも片手間)で公開まで漕ぎ着けることができました!このように、非常に短期間で開発できるところもWP7アプリの魅力です♪

ということで、無事アプリケーションの公開と相成りましたので、今回をもちまして本連載は一旦終了とさせていただきます~。却下(リジェクト)された時の手順などを記載することができなくなってしまいましたが…一発で申請に通った事例も珍しいとは思いますので、これはこれでアリなのかなと。

あまり参考にならなくて申し訳ありませんが、今回の連載で記載 したような流れで、WP7アプリの作成と公開が可能となります。みなさんもぜひ、WP7アプリの開発に挑戦してみてみましょう~!それでは、ご愛読ありがとうございました~(*≧∀≦)ノ