あいてぃーとふぼふ

WPDT7.1βの密かな改善点

最新のWP7アプリケーション開発環境である「WPDT7.1β」では、様々な新機能が追加されました。しかしながら、従来の機能に対する改善も色々と盛り込まれているようです。今日はその一部をご紹介しますね!

ターゲットの既定値がエミュレータに!

「VisualStudio 2010 Express for Windows Phone」を起動した際のターゲットの既定値が「Windows Phone Emulator」に変更されました。従来のWPDT7.0では、既定値が「Windows Phone Device」であったため、デバイスを接続していない時に実行エラーになるなど、なにかと煩わしかったものですが…。このあたりは地味にうれしい改善点ですね♪

アプリケーションアイコンに透明PNGが指定可能に!

アプリケーションアイコンの画像に透明PNGを利用することが可能になりました。透明PNGを利用した場合、透明部分にアクセントカラーが表示されます。これにより、WP7の標準アプリに利用されているアイコンと統一感を出すことができるようになりました。また従来のWPDT7.0では、アプリケーションアイコンをプロジェクトのルートディレクトリに配置しないとビルドエラーとなりましたが、WPDT7.1ではルートディレクトリ以外に移動させることが可能となりました。

画面遷移の履歴が消去可能に!

NavigationServiceクラスのRemoveBackEntryメソッドを利用して画面遷移の履歴を削除することが可能になりました。これにより、遷移履歴に残したくないような画面も気軽に利用することができます。なお、履歴が存在しない状態で本メソッドを実行した場合はInvalidOperationExceptionがスローされる…とMSDNには記載されていますが、実際には特に例外はスローされません。でも念のため、利用する際にはCanGoBackプロパティで履歴の存在有無を確認することを推奨します。

コマンドが利用可能に!

ボタンコントロールなどでコマンドが利用可能になりました。従来のWPDT7.0ではMvvmLightのButtonBaseExtensionsクラスなどを利用してコマンドをバインドさせる必要がありました。しかしながら、SL4ベースとなったWPDT7.1では、ボタンコントロールの標準機能としてコマンドが利用できるようになります。

Binding以外のクラスが依存関係プロパティとして利用可能に!

従来のWPDT7.0では、依存関係プロパティを作成する際にBindingクラス以外を使用するとXamlParseExceptionが発生しました。このため、PrismのBindingListenerクラスなどを利用してBindingクラスから無理くり何とかバインドソースを取得したりする必要がありました。しかしながら、最新のWPDT7.1βでは、Bindingクラス以外の一般的なクラスを依存関係プロパティで使用することが可能になります。これで依存関係プロパティがだいぶスッキリ記述できるようになりました。

他にも改善点は多々ありますが、続きはまた後日~。